最高の人財教育③人の宝を探す
2018.10.10

人が輝く職場
デザインUラボのプログラムを受ける方は、意識が高い方が多いのですが、だからといって自信のある堂々とした姿でいらっしゃるわけではなく、少し不安な顔でいらっしゃる方が多いです。今の自分をもっと輝かせたい、もっと自信を持ちたいと思っているけれども、自分に対して不安や迷いがある方がほとんどです。そして私たちの究極の目的は、一人一人の魅力を引き出し、それを磨いて輝かせてあげることです。
誰でも、その人にしかない、宝がある
日本のような画一的な社会において、私たちは子供の頃から、人と同じでなければならない、特別に目立ってはいけない、人に迷惑をかけてはいけない等、自分を制限する教育を受けてきました。自分の宝が何かは、誰も教えてくれませんし、発見する場も殆どありません。でも誰にでも宝があるのです。ただ見つけていないだけ。宝を見つけて、それを育てれば、それは生きる上でも大きな力になります。
人の宝とは、どのようなものなのでしょうか。それは学歴でも資格でも、もちろん物質的なものでもありません。私たちが考える宝は、その人のパーソナリティ。個性や資質といった、どちらかというと捉えどころのないものですが、実はこのなんとなくふわっとしたものが、その人の一生を通した軸であり、誰にも曲げられない強いものでもあります。そしてその宝となる資質は、他者に対して良い影響を及ぼすことができるもの、と私たちは考えています。
自分の宝の見つけ方
誰でも自分の長所を考えてみたり、自分のなりたい姿を目指して理想に近づこうと一生懸命励むものです。でも一人でこもって励んでも、宝は見つかりません。なぜなら人の宝は必ず他者を介して見つかるものだからです。一人で悩んで苦しんでいる時に、上司が何気なく褒めてくれた一言や、ライバルだと思っていた人が自分を認めてくれたことで、思いがけない自信を得る時があります。自分が自分自身に対して思い描いていることよりも、親や友人が教えてくれることの方が、真の自分の宝になることが多いのです。そのような人間関係が生まれるためには、人と人がお互いに関心を持ち、お互いに協力し合い、人間的成長を施す職場を作ることが大切です。
限定された日本人のセルフイメージ
人は自分に対し、「私はこういう人だ」と凝り固まり決めつけてしまいます。特に日本では、セルフイメージはある一定の社会的概念や価値観、ステレオタイプの枠に抑えこまれている気がしています。西欧に比べると、セルフイメージを探求において、自分を表現する幅やバリエーションが圧倒的に少ない。複雑で奥深い人間らしさを、画一的であまり面白くない社会的価値観に当てはめてしまいがち。そして社会的価値観に外れる人は、「変わり者」と呼ばれてしまうんです。デザインUラボでは人の宝探しを、チームで行います。外から押し付けれた画一的な概念は取っ払い、その人の本質的な魅力を引き出します。
宝は掛け算で倍増する
お伝えしたように、宝は自分一人だけでは磨けません。まさに宝石のように、摩擦によって磨かれていきます。自分とは異質な何かと一緒になって、揉まれることが大事なのです。または掛け算で考えても良いです。自分と何かを掛け合わせてみる。そこで新しい姿が現れて、元の自分よりも何倍にも輝いていきます。掛け合わせた時に最初は、不安やストレスが起こるのですが、次第に今まで見えなかった、あなたの宝が現れてきます。
社員の宝と、企業のブランドが、素晴らしい掛け合わせができると、人財の能力が倍増され、その会社にとって無くてはならない存在になります。社員のパフォーマンスは飛躍的に向上します。デザインUラボでは、人の価値と企業のブランドを掛け合わせることで、最高のシナジーを生み出すお手伝いをしています。
人間構築のマジックボックス
デザインUラボでは、人の宝を探すためのプログラムを提供しています。自分を成長させたいと同じ思いを共有出来る仲間とともに、自分と向き合い、お互いに切磋琢磨していきます。また自分を掛け合わせる材料やテーマを提供し、新たな自分を構築する環境を作ります。または刺激的なデザインアトリエのように、学んだり実験したり磨いたり発表したりします。そこでマジックがおき、必ず自分では思いつかなかった、新しい自分の宝を持ち帰って頂いています。
学歴や資格は人生において一定の意味しかもたらしません。でも人の宝は、どんな環境でも財産となり、生き抜く術を与えてくれます。人との関係を育み、良い影響をもたらし、幸せな結果を生み出してくれます。そんな大切な自分を探しの環境を、沢山の人に提供したいと願っています。